札幌競馬場　距離別　オススメ種牡馬

函館開催が終わると、北海道シリーズは7/22(土)より札幌競馬場に舞台を移します。

そこで、札幌競馬場で産駒が活躍している種牡馬を、距離別にピックアップしてご紹介いたします。意外な種牡馬がピックアップされているかもしれませんよ。(^^♪

あなたの馬券戦術にお役立ていただければ幸いです。まずは、すべての距離の総合成績を勝ち星順で見ていきましょう。(2018年7月28日～2022年9月3日の成績データより)

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
サウスヴィグラス	16	7	11	68	102	15.7%	22.5%	33.3%	150	85
ヘニーヒューズ	13	12	11	83	119	10.9%	21.0%	30.3%	71	135
ディープインパクト	11	6	4	44	65	16.9%	26.2%	32.3%	154	138
ハーツクライ	11	11	6	51	79	13.9%	27.8%	35.4%	96	97
キンシャサノキセキ	11	9	8	80	108	10.2%	18.5%	25.9%	143	65
ロードカナロア	11	12	8	89	120	9.2%	19.2%	25.8%	37	121
シニスターミニスター	10	11	4	63	88	11.4%	23.9%	28.4%	91	107
マジェスティックウォリアー	9	7	11	33	60	15.0%	26.7%	45.0%	191	139
ルーラーシップ	8	7	5	77	97	8.2%	15.5%	20.6%	54	57
オルフェーヴル	7	7	4	58	76	9.2%	18.4%	23.7%	77	79
スクリーンヒーロー	6	4	4	38	52	11.5%	19.2%	26.9%	93	135
パイロ	6	3	3	42	54	11.1%	16.7%	22.2%	73	57
アイルハヴアナザー	6	8	9	49	72	8.3%	19.4%	31.9%	105	87
ゴールドアリュール	6	9	11	83	109	5.5%	13.8%	23.9%	12	73
キングカメハメハ	4	6	6	46	62	6.5%	16.1%	25.8%	63	182
ダイワメジャー	3	6	2	46	57	5.3%	15.8%	19.3%	90	49
クロフネ	3	5	8	56	72	4.2%	11.1%	22.2%	23	51

上位はダートの猛者ばかりかと思いきや、ディープインパクトやハーツクライ、ロードカナロアといった、現役時代芝レースで活躍した種牡馬がランクイン。

これらの種牡馬の現役時代の成績と産駒の成績は、世間のイメージと大きく乖離していると思われますので、このあたりに狙い目がありそうです。

それでは、距離別に種牡馬成績を見ていきましょう。

札幌競馬場　ダート1000m

行ったモン勝ちの傾向がある札幌ダート1000m戦。どのような種牡馬が好成績を収めているのでしょうか。まずは、下表をご覧ください。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
サウスヴィグラス	13	5	6	49	73	17.8%	24.7%	32.9%	177	71
ロードカナロア	6	5	4	36	51	11.8%	21.6%	29.4%	31	161
キンシャサノキセキ	6	2	4	21	33	18.2%	24.2%	36.4%	226	90
ヘニーヒューズ	4	4	4	23	35	11.4%	22.9%	34.3%	102	125
スクリーンヒーロー	4	2	0	9	15	26.7%	40.0%	40.0%	210	101
シニスターミニスター	2	3	0	9	14	14.3%	35.7%	35.7%	142	75
ダイワメジャー	2	2	1	16	21	9.5%	19.0%	23.8%	104	57
ディープインパクト	2	0	0	3	5	40.0%	40.0%	40.0%	670	166
ダノンレジェンド	2	0	0	4	6	33.3%	33.3%	33.3%	75	45
アイルハヴアナザー	2	5	4	14	25	8.0%	28.0%	44.0%	22	94

上表を見るとサウスヴィグラス産駒に食指が動くのは当然のことでしょう。しかしながら、サウスヴィグラス産駒の過去5年の成績をご覧ください。

年	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
2022年	0	0	0	7	7	0.0%	0.0%	0.0%	0	0
2021年	0	0	2	9	11	0.0%	0.0%	18.2%	0	26
2020年	7	3	2	12	24	29.2%	41.7%	50.0%	260	95
2019年	5	2	2	11	20	25.0%	35.0%	45.0%	236	109
2018年	1	0	0	10	11	9.1%	9.1%	9.1%	183	41

サウスヴィグラス産駒は、2020年まではすばらしい成績だったのですが、2021年を境に成績が急激に不振となり、札幌ダート1000mは、0-0-2-9-11と未勝利。複回値も26にとどまっています。

2022年も同様に、0-0-0-7-7と未勝利。2020年までの成績がウソのような落ち込みぶりです。かつてのイメージを持つのは危険かもしれません。

2023年も同じような傾向が続くとしたら、これを逆手にとって、札幌ダート1000mは「人気で消し」という馬券戦術もアリではないでしょうか。

キンシャサノキセキ

これとは逆に年を追うごとに産駒成績を挙げてきている種牡馬がいます。それは、キンシャサノキセキです。

札幌ダートの総合成績では、それほど目立った材料はなかったのですが、札幌ダート1000mに限ると下表のような成績です。

年	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
2022年	2	1	0	4	7	28.6%	42.9%	42.9%	194	94
2021年	1	1	1	4	7	14.3%	28.6%	42.9%	65	91
2020年	0	0	1	6	7	0.0%	0.0%	14.3%	0	15
2019年	1	0	1	4	6	16.7%	16.7%	33.3%	216	110
2018年	2	0	1	3	6	33.3%	33.3%	50.0%	726	151

出走数は少ないものの、過去5年で2020年以外は素晴らしい成績。しかも、2年連続複勝率40%超えはかなりのものでしょう。ワイド・3連複派の方には重宝するデータではないでしょうか。

では、他場のダート1000mと比較するとどんな感じなのか見てみましょう。

1000m	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
札幌	6	2	4	21	33	18.2%	24.2%	36.4%	226	90
函館	1	6	1	16	24	4.2%	29.2%	33.3%	27	78
小倉	8	16	7	60	91	8.8%	26.4%	34.1%	40	100

連対率・複勝率に関しては、それほど大差はありませんが、札幌の勝率18.2%と単回値226は他場を大きく上回っています。

上表の集計期間中、札幌ダート1000mでは、7番人気が4戦2勝、9番人気が3戦1勝。人気薄での一発があるということが分かります。

スクリーンヒーロー

次に挙げるのはスクリーンヒーローです。

スクリーンヒーロー自身、ジャパンカップに勝ち、代表産駒にはマイル路線で活躍したモーリス、有馬記念勝ちのゴールドアクター等がいます。

これらを見ると、芝で活躍する産駒を多く輩出するイメージを持ちそうです。しかしながら、札幌ダート1000mでは侮れない成績をマークしています。

年	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
2022年	2	1	0	2	5	40.0%	60.0%	60.0%	302	174
2021年	0	0	0	0	0	—	—	—	0	0
2020年	2	1	0	4	7	28.6%	42.9%	42.9%	234	92

2021年は出走がありませんでしたが、2020年・2022年は出走数が少ないながらも、水準以上の成績を収めています。

スクリーンヒーロー産駒は、実際に芝で活躍している仔が多いので、札幌ダート1000mで人気が落ちていれば絶好の狙い目となりそうです。

札幌競馬場　ダート1700m

ローカル競馬で多く設定されているこのコース。札幌でも施行レース数が多いので、当コースに強い種牡馬の産駒を見つけることは大きな武器になると思われます。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
ハーツクライ	10	11	4	40	65	15.4%	32.3%	38.5%	108	110
ヘニーヒューズ	9	8	7	59	83	10.8%	20.5%	28.9%	59	141
シニスターミニスター	8	8	4	54	74	10.8%	21.6%	27.0%	82	113
マジェスティックウォリアー	8	6	9	28	51	15.7%	27.5%	45.1%	221	147
ディープインパクト	8	5	4	39	56	14.3%	23.2%	30.4%	111	139
ルーラーシップ	7	2	3	66	78	9.0%	11.5%	15.4%	34	46
キズナ	6	0	1	26	33	18.2%	18.2%	21.2%	58	26
ロードカナロア	5	7	4	53	69	7.2%	17.4%	23.2%	41	92
キンシャサノキセキ	5	7	4	58	74	6.8%	16.2%	21.6%	108	55
パイロ	5	3	2	34	44	11.4%	18.2%	22.7%	78	50

上表を見ると、マジェスティックウォリアー産駒の成績が他種牡馬より、頭一つリードしていることが分かります。

勝率15%超えも凄いのですが、複勝率が40%超えというのが圧巻。単回値221、複回値147も推しポイントです。

では、下表でマジェスティックウォリアー産駒の成績を詳しく見ていきましょう。

マジェスティックウォリアー

マジェティックウォリアーの産駒には、ケンタッキーオークスやCCAオークス勝ちのプリンセスオブシルマー、マイルCS南部を連破したベストウォーリア、東海S勝ちのエアアルマスなど、ダートの得意な産駒が多いのが特徴です。

札幌ダート1700mが得意ということは先ほど述べましたが、他競馬場のダート1700mの成績はどうなっているのでしょうか。それらを比較した下表を見てみましょう。

1700m	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
札幌	8	6	9	28	51	15.7%	27.5%	45.1%	221	147
函館	2	4	4	24	34	5.9%	17.6%	29.4%	65	96
福島	4	2	4	34	44	9.1%	13.6%	22.7%	79	72
小倉	5	9	11	80	105	4.8%	13.3%	23.8%	41	84

同じダート1700mでも、競馬場により成績がかなり異なることが分かります。札幌ダート1700mは安定した成績かつ、単回値・複回値が高く、好相性といえるでしょう。

では、札幌ダート1700mの過去3年の成績はどうでしょうか。下表で確認してみましょう。

1700m	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
2022年	4	2	1	13	20	20.0%	30.0%	35.0%	416	159
2021年	1	2	5	7	15	6.7%	20.0%	53.3%	26	74
2020年	3	2	3	5	13	23.1%	38.5%	61.5%	198	249

2020年と2022年の成績は言わずもがな。単複ベタ買いで大幅プラス。2021年は勝ちきれない結果が多かったようですが、それでも複勝率50%超えはさすが。複回値が低いのは人気馬が安定した成績たっだことの現れです。

で、ここで興味深いデータがあります。上表の結果を牝馬限定でフィルターするとどうなるか。それが下表です。

1700m	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
2022年	3	1	1	9	14	21.4%	28.6%	35.7%	489	164
2021年	1	0	0	3	4	25.0%	25.0%	25.0%	97	42
2020年	2	2	1	1	6	33.3%	66.7%	83.3%	390	243

驚愕の結果となりました。無論、2023年も同じ傾向となる保証はありませんが、覚えておいて損はないと思われます。

札幌競馬場　ダート2400m

過去5年ではサンプルが少ないので割愛いたします。

札幌競馬場　ダートコース　まとめ

札幌競馬場ダートコースのデータはいかがだったでしょうか？これまでのお話しを下にまとめてみましたので、おさらいにご利用ください。

札幌競馬場　ダート1000m　まとめ

サウスヴィグラス産駒　まとめ

キンシャサノキセキ産駒　まとめ

スクリーンヒーロー産駒　まとめ

札幌競馬場　ダート1700m　まとめ

マジェスティックウォリアー産駒　まとめ

編集後記

最後まで閲覧していただきありがとうございます。<(_ _)>

個人的にはサウスヴィグラス産駒大好きなのですが、札幌ダート1000mでは振るわなくなってきたのが、大変残念です。

しかし、スクリーンヒーロー産駒が台頭しているとは思いませんでした。(^_^;)

これからも、ちょくちょくチェックして血統のトレンドを掴んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。<(_ _)>