中山競馬場 ダート1200m 傾向と対策

中山競馬場 ダート1200m 傾向と対策 ダートコース攻略データ

コチラの記事では、過去5年(2018~2022年)に行われた中山競馬場ダート1200m戦637レース、10015頭のデータを元に、傾向と対策を掲載しております。

競馬初心者の方からベテランの方までお楽しみいただけると自負しております。あなたの馬券戦略のご参考になれば幸いです。(^_^)

コース概要

中山競馬場 ダート1200m
中山競馬場 ダート1200mの特徴

スタート地点は、2コーナー近くの向こう正面奥のポケット。コースのほぼ最高地点です。中山競馬場の構造上、スタート後約100mは芝コースを通ることになります。

そこから3コーナーまでの距離が長く、約500mで4mほどの下り坂があるため。そして、芝部分からのスタートということもあり、前半はペースが上がりやすくなる傾向があります。

ゴール前約200m地点から、高低差約2.2mの急坂が待ち受けています。テンのスピードも大事ですが、パワーを要するコースとも言えるでしょう。

総合的に見ると、芝部分を長く走ることができ不利を受けにくい外枠の好位勢が有利です。

一周距離幅員直線距離高低差
1,493m20~25m308m4.5m
JRAサイトより引用

枠番別成績

下表は過去5年(2018~2022年)の枠番別成績です。どの枠の好走率が高いのでしょうか。下記の表をグラフをご覧ください。勝率・連対率・複勝率の上位3位にはマーカーでチェックを入れています。

枠番1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回収複回値
1枠8367829527.0%12.7%19.6%7571
2枠6472661,0265.2%11.1%16.4%6663
3枠6879851,0095.5%11.8%18.7%11375
4枠6869711,0495.4%10.9%16.5%5153
5枠8590741,0126.7%13.9%19.7%10872
6枠9581861,0057.5%13.9%20.7%6174
7枠8888979966.9%13.9%21.5%5372
8枠8891751,0166.9%14.1%20.0%7063
中山競馬場 ダート1200m 枠番別成績 (2018年1月6日~2022年12月28日)
中山競馬場 ダート1200m 枠番別成績グラフ

ざっくり見ると、内枠より外枠の成績が良いことがわかります。先述の通り、外枠の馬は芝の部分を長く走ることができるため前に行きやすく、内枠の馬よりもポジショニングが有利になることが考えられます。迷ったら外枠って感じでしょうか。

ただし、1枠は外枠に劣らない好走率を示しており、内枠の中でも要注意の枠と言えるでしょう。ここで、2~4枠の内枠の好走率が低い点を考察してみました。

恐らく、内枠の馬は外枠の馬から被せられやすく、また、被せられるのを避けるためには、外枠の馬よりも先に行かなくてはならず、そこで脚を使ってしまうことが影響しているのではないかと思われます。(←あくまでシロウト見解です(^_^;))

中山競馬場 ダート1200m 枠番別成績 まとめ
  • 外枠、特に6~8枠の好走率が高い。
  • 内枠不利の中で1枠は外枠に負けず劣らずの好走率をマーク。

脚質別成績

下表は過去5年(2018~2022年)の脚質別成績です。コースによって有利な脚質が異なると思いますが、中山ダート1200mではどのような結果になっているのでしょうか。下記の表とグラフをご覧ください。

脚質1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
逃げ154965633124.2%39.2%48.0%245142
先行3143002571,40113.8%27.0%38.3%158123
差し1351932443,1843.6%8.7%15.2%4461
追込3648793,1321.1%2.5%4.9%1924
中山競馬場 ダート1200m 脚質別成績 (2018年1月6日~2022年12月28日)
中山競馬場 ダート1200m 脚質別成績 グラフ

上表とグラフを見ると、圧倒的に逃げ・先行馬が有利ということが分かります。差し・追込馬の出番はほとんどありません

既述いたしましたが、中山ダート1200mは芝スタートおよび前半が下り坂のため、ペースが速くなりやすいコース。一見、逃げ・先行馬には厳しいコースと思いきや、馬券戦略的にも逃げ・先行馬を中心に組み立てるのが良さそうです。

中山競馬場 ダート1200m 脚質別成績 まとめ
  • 逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
  • 差し・追込馬の出番はほとんどなし。

枠番別脚質別成績

ここまでで、枠番では外枠が有利。脚質は逃げ・先行馬が有利ということが分かりました。

ここまでの考察を総合して、外枠の逃げ・先行馬が有利なのか。枠番別成績を脚質ごとに細分化した複勝率を見てみましょう。

枠番逃げ先行差し追込
1枠44.0%36.5%15.9%5.9%
2枠39.0%32.7%13.5%5.5%
3枠53.2%37.6%15.3%4.5%
4枠45.5%35.2%13.2%4.2%
5枠55.2%39.7%16.1%5.3%
6枠61.8%40.4%15.9%5.9%
7枠55.4%42.3%17.0%4.9%
8枠44.1%39.3%15.1%3.3%
中山競馬場 ダート1200m 枠番別脚質別成績 複勝率 (2018年1月6日~2022年12月28日)
中山競馬場 ダート1200m 枠番別脚質別成績 グラフ

上表とグラフを見ると、5~7枠の逃げ・先行馬の複勝率が他の枠よりも上回っています。

上表には載せていませんが、6枠の逃げ馬は勝率34.5%連対率54.5%という成績。1番人気馬の成績と大差ありません。先述の通り、外枠の逃げ・先行馬が有利というのは、そのまま信じても良さそうです。

ただし、3枠の逃げ・先行馬もソコソコ良い成績を残しています。内過ぎず外過ぎずっていうのが良いのかもしれません。外枠の馬よりも先手を取れそうな展開であれば、狙ってみるのも面白そうですね。(^_^)

中山競馬場 ダート1200m 枠番別脚質別成績 まとめ
  • 5~7枠の逃げ・先行馬が有利。
  • 特に6枠は1番人気の好走率と大差なし。
  • 差し・追込馬は枠順問わず出番はほとんどなし。
  • 先手を奪うことができれば、3枠の逃げ・先行馬にも要注意。

種牡馬別成績

下表は2018~2022年の中山競馬場ダート1200mにおける種牡馬別成績です。総レース数(637レース)の5%である32レース以上出走した産駒の種牡馬の成績を集計対象としています。

下表は複勝率順で20位まで示しました。参考までに、勝率10%以上、連対率20%以上、複勝率30%以上、単回値・複回値が120以上の数値にはマーカーを引いています。

種牡馬1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
リオンディーズ13643422.8%33.3%40.4%332133
スズカコーズウェイ9974612.7%25.4%35.2%65111
アジアエクスプレス1419108411.0%26.0%33.9%78100
ヴァーミリアン2117403.3%21.7%33.3%18128
アポロキングダム13865515.9%25.6%32.9%11577
ノボジャック6114449.2%26.2%32.3%3879
ハーツクライ474338.3%22.9%31.3%16381
イスラボニータ334229.4%18.8%31.3%4069
ザファクター6293910.7%14.3%30.4%11894
ヘニーヒューズ50212723814.9%21.1%29.2%11981
ゴールドアリュール20151613111.0%19.2%28.0%7593
キンシャサノキセキ3227352439.5%17.5%27.9%7587
ディスクリートキャット9866110.7%20.2%27.4%4748
ヨハネスブルグ1616911610.2%20.4%26.1%6684
ドレフォン5322912.8%20.5%25.6%6771
モーリス9234216.1%19.6%25.0%30584
ミッキーアイル563428.9%19.6%25.0%260106
ダノンレジェンド435368.3%14.6%25.0%3265
ダイワメジャー1015121126.7%16.8%24.8%5375
トランセンド6153712.2%14.3%24.5%10981
中山競馬場 ダート1200m 種牡馬別成績 32レース以上出走 (2018年1月6日~2022年12月28日)

上表の数値を見ると、リオンディーズが全ての項目で標準以上の成績を残しています。出走数は少ないもののこれは要注意でしょう。

上位の顔ぶれを見ると、ミスプロ系ノーザンダンサー系、およびサンデー系が幅を利かせていることが分かります。

アジアエクスプレスはヘニーヒューズの産駒。親子なので産駒の特徴が似通うのはデータが示してくれています。(^_^)

上位を占めている種牡馬の血統を系統ごとにまとめたのが下表です。ご参考にどうぞ。

種牡馬系統
リオンディーズ、ヴァーミリアン、アポロキングダムミスプロ系
スズカコーズウェイ、アジアエクスプレス、
ノボジャック、ザファクター、ヘニーヒューズ
ノーザンダンサー系
ハーツクライ、イスラボニータサンデー系

では、ランク外になった種牡馬を含め、好走率の高い種牡馬をピックアップしていきましょう。

リオンディーズ

父キンカメハメハ、母シーザリオ(母父スペシャルウィーク)。好走率・単回値・複回値も高く、中山ダート1200mでは非の打ちどころがなさそうな種牡馬ですが、年度別の成績をご覧ください。

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
2023年00017170.0%0.0%0.0%00
2022年1132173333.3%42.4%48.5%554186
2021年23216238.7%21.7%30.4%2963
2020年000110.0%0.0%0.0%00
総合1364517417.6%25.7%31.1%256103
中山競馬場 ダート1200m リオンディーズ産駒成績 (2018年1月6日~2023年4月16日)

2022年の成績は抜群なのですが、2023年1~3回中山開催ではすべて4着以下という成績。前年とは明らかに異なる傾向です。気になったので、リオンディーズ産駒の開催ごとの成績を調べてみました。

開催1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
1回中山763435911.9%22.0%27.1%10681
2回中山670415411.1%24.1%24.1%14149
3回中山47437527.7%21.2%28.8%16685
4回中山563334710.6%23.4%29.8%8070
5回中山54546608.3%15.0%23.3%3386
1~3回開催はは2021~2023年、4~5回開催は2020~2022年のデータを使用。

上表は、リオンディーズ産駒の中山競馬場ダート1200m、開催ごとの好走率・単回値・複勝率を示したものです。春先に調子が上がらないわけでもなし、秋口に調子を上げてくるタイプでもなさそうです。

ただし、リオンディーズ産駒には見逃せない深掘りデータがあります。それが下表です。

性別1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
牡・セン522152420.829.237.5129117
842193324.236.442.4480477
1364345722.833.340.4332133
中山競馬場 ダート1200m リオンディーズ産駒 性別産駒成績 (2018年1月6日~2022年12月28日)

総合成績も凄いのですが、牝馬に限ると更なる成績となっています。ただし、2023年春の不振の原因が掴めないので、この秋は一旦様子を見たほうがいいかも知れませんね。

中山競馬場 ダート1200m リオンディーズ産駒成績 まとめ
  • 元々好走率が高いが、牝馬に限定すると単回値が400超え。
  • 2021・2022年の成績は抜群だが、2023年1~3回中山ではイマイチ。
  • 巻き返す兆しがあるまでは様子見。

Spewigtstown(スパイツタウン)

父Gone West(ゴーンウェスト)、母Silken Cat(シルケンキャット 母父Storm Cat(ストームキャット))。ミスプロ系×ストームバード系という、お手本のようなダート短距離血統です。

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
2022年23071216.7%41.7%41.7%5993
2021年0308110.0%27.3%27.3%065
2020年020240.0%50.0%50.0%0302
2019年010010.0%100.0%100.0%0120
2018年1001250.0%50.0%50.0%605185
390183010.0%40.0%40.0%64118
中山競馬場 ダート1200m Spweightstown産駒 年度別産駒成績 (2018年1月6日~2022年12月28日)

上表を見ると、勝ちきれないレースが多いものの、複勝率・複回値が高いので、複勝・ワイド・3連複派の方に重宝する種牡馬と言えるのではないでしょうか。ここで深堀りデータとして、産駒成績を性別で分けてみてみましょう。

性別1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
牡・セン390112313.0%52.2%52.2%83153
000770.0%0.0%0.0%00
390183010.0%40.0%40.0%64118
中山競馬場 ダート1200m Spweightstown 性別産駒成績 (2018年1月6日~2023年12月28日)

上表を見ると、Spweightstown産駒の牝馬は、中山ダート1200mでは全く振るわないことが分かります。牡・セン馬限定だと複勝率50%超えなので、これは分かりやすい傾向と言えるでしょう。

中山競馬場 ダート1200m Spweightstown産駒成績 まとめ
  • 勝ち味に遅いが複勝率・複回値が高く、複勝・ワイド・3連複で長宝しそう。
  • 牡・セン馬に限定すると複勝率50%超え。牝馬はまったく振るわず。

イスラボニータ

父フジキセキ、母イスラコジーン(母父Cozzene)。自身は皐月賞勝ち馬。他には天皇賞(秋)3着、マイルCS3着など、芝のマイル~2000mで活躍しました。この実績だと、「産駒がダートで走ることはない」と多くの競馬ファンは思うことでしょう。

実績とイメージのギャップが大きいほど、チャンスが大きくなります。この事実が周知される前にひと儲けしたいものですね。(^_^)

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
2023年415132317.4%21.7%43.5%165134
2022年22319267.7%15.4%26.9%1356
2021年1113616.7%33.3%50.0%158121
2020年0000000
749355512.7%20.0%36.4%9396
中山競馬場 ダート1200m Spweightstown 年度別産駒成績 (2018年1月6日~2023年4月16日)

産駒は2021年にデビュー。頭数は少ないものの、複勝率50%はかなり優秀です。2022年は頭数が増えたものの、好走率・単回値・複回値がダウン。2023年の1~3回中山開催では、好走率・単回値・複回値が持ち直しています。

もっと良い条件のデータがないのか探してみました。深掘りデータとして、産駒を性別に分けて見たのが下表です。

性別1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
牡・セン21518267.7%11.5%30.8%1556
534172917.2%27.6%41.4%162132
中山競馬場 ダート1200m イスラボニータ 性別産駒成績 (2018年1月6日~2023年4月16日)

牝馬の成績が牡・セン馬よりもかなり上回っています。そこで、今年度絶好調の2023年1~3回中山開催に限定すると下表のようになります。

性別1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
30361225.0%25.0%50.0%301200
中山競馬場 ダート1200m イスラボニータ 牝馬のみ産駒成績 (2023年1月5日~2023年4月16日)

出走数が12回と少なめですが、複勝率が50%と2回に1回は馬券に絡んでいます。単回値・複回値も高く、この傾向が続くようであれば秋の中山開催も楽しみですね。(^_^)

中山競馬場 ダート1200m イスラボニータ産駒成績 まとめ
  • 牡・セン馬よりも牝馬に食指が動く。単回値・複回値も優秀。
  • 2023年1~3回中山開催に限ると牝馬は複勝率50.0%。単回値・複回値が超優秀。直近の成績が良いので、秋口もこの傾向が続くようだと要注意。

ダノンレジェンド

父Macho Uno(マッチョウノ) 母My Goodness(マイグッドネス 母父(Storm Cat(ストームキャット)))。ダノンレジェンド自身はJBCスプリント(GI)を制するなど、ダートの短距離で活躍しました。

産駒の多くはダートで勝ち星を挙げています。むしろ1200mよりも1800mの成績が抜群ですが、中山ダート1200mでは無視できない成績ですので、ぜひご覧になってください。

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
2023年51381729.4%35.3%52.9%707253
2022年322202711.1%18.5%25.9%4059
2021年01011120.0%8.3%8.3%016
2020年1035911.1%11.1%44.4%53151
948446513.8%20.0%32.3%208114
中山競馬場 ダート1200m ダノンレジェンド 年度別産駒成績 (2018年1月6日~2023年4月16日)

2021年に好走率・単回値・複回値が下がったものの、年を追うごとに回復。2023年1~3回中山開催では劇的に回復。単回値の高さが気になりますが、単勝1,590円、8,090円が出ているためです。ただし、それを除いても単回値が137なので、人気に関わらず押さえておく必要がありそうです。

ここで、ダノンレジェンドの深掘りデータを見てみましょう。これからの季節におあつらえ向きのデータです。

中山ダート1200mだけではサンプル数が少なかったので、全競馬場の1200mのデータを取ってみました。

1200m1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
春(3~5)56746647.8%17.2%28.1%83121
夏(6~8)10117195.3%5.3%10.5%4247
秋(9~11)512223016.7%20.0%26.7%20993
冬(12~2)646446010.0%16.7%26.7%194125
1711161291739.8%16.2%25.4%139109
全競馬場 ダート1200m ダノンレジェンド 季節別産駒成績 (2018年1月6日~2022年12月28日)

夏場に好走率・単回値・複回値が下がるものの、秋~冬にかけて成績を持ち直す傾向があります。夏場に惨敗して人気落ちしたところを、秋の中山開催で狙い撃ちにするなんて馬券戦術も有効になりそうです。

秋口に勝率・単回値が急上昇しているので4回中山開催は狙ってみて面白そうですね。(^_^)

中山競馬場 ダート1200m ダノンレジェンド産駒成績 まとめ
  • 秋~冬にかけて成績を持ち直す傾向あり。
  • 秋口に勝率・単回値が急上昇しているので、4回中山開催では要注意。

シャンハイボビー

父Harlan’s Holiday(ハーランズホリデイ) 母Steelin'(スティーリン 母父Orientate(オリエンテイト))

ストームバード系×ナスルーラ系という配合のためか、ダート短距離で活躍する産駒を多く輩出しています。日本ではなじみとは言えないシャンハイボビーですが、中山ダート1200mではなかなかの成績です。

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
2023年0118100.0%10.0%20.0%030
2022年32071225.0%41.7%41.7%10673
2021年0000000
2020年0000000
総合331152213.6%27.3%31.8%5854
中山競馬場 ダート1200m シャンハイボビー 年度別産駒成績 (2018年1月6日~2023年4月16日)

2022年の勝率が25%。単回値が低いので人気馬が順当に結果を出していることがわかります。そのためか複回値は低めです。

気になるのは2023年1~3回中山開催での成績。冬場に弱いのかも?勝ち星がなく、複勝率も20%に留まっています。ということで、季節別の成績を下表で確認してみましょう。

季節1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
春(3~5)22432405.0%10.0%20.0%1427
夏(6~8)621324114.6%19.5%22.0%9951
秋(9~11)454183112.9%29.0%41.9%345101
冬(12~2)56337519.8%21.6%27.5%4845
17151211916310.4%19.6%27.0%10953
全競馬場 全距離 シャンハイボビー 季節別産駒成績 (2022年1月5日~2023年4月16日)

中山ダート1200mだけではサンプルが少なかったので全競馬場・全距離で傾向を探ってみました。上表を見ると、春先はイマイチですが秋になると複勝率が急上昇しています。

勝率の割に単回値が高く、複勝率の割に複回値が低いという珍しい傾向です。(^_^)

では、全競馬場での短距離(1400m以下と定義しました)で秋の成績を下表に示してみました。

2022年1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
11月00070.0%0.0%0.0%00
10月241222.2%66.7%77.8%101150
9月201150.0%50.0%75.0%2452300
4421020.0%40.0%50.0%536127
全競馬場 短距離 シャンハイボビー 秋産駒成績 (2022年9月~2022年11月)

2022年11月は勝ち星ゼロ。と言ってもこの月は苦手の福島・東京での開催だったので度外視しても良いでしょう。ということで、上表の2022年11月の成績を除きコース別にまとめたのが下表です。

コース1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回値
中山・ダ12001100250.0%100.0%100.0%305215
中京・ダ1200000110%0%0%00
中京・ダ14001020333.3%33.3%100.0%3066420
阪神・ダ1200020020%100.0%100.0%0210
阪神・ダ14002102540.0%60.0%60.0%18288
44231330.8%61.5%71.9%824196
中京競馬場 短距離 シャンハイボビー 秋産駒成績 (2022年9月~2022年10月)

上表を見ると、秋口のダート短距離は走ることが分かります。福島・東京は苦手としているので、この時期はそれ以外の短距離ダートが狙い目になりそうです。

他に深掘りデータを発見したので、これも下表に載せておきます。

1着2着3着4下勝率連対率複勝率単回値複回収値
同距離947284818.8%27.1%41.7%9263
延長10110128.3%8.3%16.7%7232
短縮26213236.1%24.2%30.3%2352
全競馬場 短距離 シャンハイボビー 産駒成績 (2022年1月5日~2023年4月16日)

上表を見ると、前走と同距離だとかなりの好走率です。ただし、人気になりやすいのか、単回値・複回値は低めです。シャンハイボビー産駒は人気に応えることが多いということでしょうか。オッズと相談ということになりそうですね。(^_^)

中山競馬場 ダート1200m シャンハイボビー産駒成績 まとめ
  • 秋口に成績を上げてくる傾向アリ。夏場に惨敗後、人気落ちしたところが狙い目。
  • 秋口のダート短距離は走る。ただし、福島・東京は苦手。
  • 前走と同距離だとかなりの好走率。

中山競馬場 ダート1200m 傾向と対策 まとめ

今回は、中山競馬場ダート1200mの傾向と対策を述べてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
芝スタートのダートコースは外枠有利が定説ですが、過去5年のデータを見てそれが確認できたと思います。

また、下り坂がスタート地点になっていることで、先行争いが激化 → 差し・追込馬が台頭 と思いきや、逃げ・先行馬がそのまま上位を占めることが多いということが分かりました。

それでは、中山競馬場ダート1200mのコース傾向をまとめてみましたので、ご覧ください。

中山競馬場 ダート1200m コース傾向 まとめ

これまで考察した傾向から、中山競馬場ダート1200mの対策を下記にまとめてみました。

中山競馬場 ダート1200m コース傾向 まとめ
  • 6~8枠の好走率が高いものの、1枠もそれに負けないくらいの好走率。
  • 逃げ・先行馬が圧倒的に有利。差し・追込馬の出番はほとんどなし。
  • 総合すると、外枠の逃げ・先行馬が有利。
  • 特に6枠は1番人気の好走率と大差なし。
  • 先手を奪うことができれば、3枠の逃げ・先行馬にも要注意。

中山競馬場 ダート1200m 種牡馬傾向 まとめ

このたび取り上げた5頭の種牡馬の産駒傾向を対策としてまとめましたのでご覧ください。

中山競馬場 ダート1200m 種牡馬傾向 まとめ
  • リオンディーズ
    • 2022年の成績は抜群だが、2023年上半期はイマイチ。今秋は一旦様子見か。
    • 牝馬に限定すると単回値400超え。
  • Spewightstown(スパイツタウン)
    • 単回値・複回値が高く、複勝・ワイド・3連複向き。
    • 牡・セン馬に限定すると複勝率50%超え。
    • 牝馬は過去5年で未勝利。
  • イスラボニータ
    • 牝馬は複勝率40%超え。単回値・複回値とも100超え。
    • 2023年1~3回開催の牝馬は複勝率50%。単回値・複回値が超優秀。
  • ダノンレジェンド
    • 秋~冬にかけて成績を持ち直す傾向あり。
    • 秋口に勝率・単回値が急上昇。秋の中山開催は要注意。
  • シャンハイボビー
    • 秋口に成績を上げる傾向あり。
    • 夏場は成績が下降。惨敗後の人気落ちしたところを秋口に狙ってみたい。
    • 秋口のダート短距離は走る。ただし、福島・東京は除く。
    • 前走と同距離だと成績が良い。

編集後記

この記事を執筆するにあたり、初めて本格的なコース分析を行ってみました。ブログ初心者ということもあり、稚拙な文章や誤字・脱字があるかもしれません。(^_^;)

コース分析を行ううちに、定説の中で正しいもの、逆にイメージだけが先行しているものなど、様々な検証を行うことができました。

また、普段お目にかかることの少ない種牡馬のことを調べるきっかけになり、新しい発見に出会うことが多く、たいへんながらも精力的に記事の作成を行うことができました。

これからも、少しずつ記事を増やしていき、ダートレース予想を楽しむ際のおつまみにしていただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。<(_ _)>

タイトルとURLをコピーしました